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特別じゃない、でも大切なの

2007/12/24 22:00


『‥好きじゃないよ』
「俺は好きだ」
『僕は好きじゃない」

素直でいたい.

私でありたい.



『なんでそんな事言うの?』

車内には歌手の声が小さく響いている。

女は助手席で追い抜いてゆく車体を硝子ごしに見ながら運転席に座る彼に問うた。

「お前を他の奴になんて渡したくねぇ」

『‥‥‥わかってるくせに、意地悪』

信号待ちをしてるのか、二人が乗る車は止まり男はハンドルから両手を離していた。

『僕は誰も愛せないよ?』

そう言いながら空を見上げても、この都会は明るくて星も見えず、建物が高すぎて月すらも見えない。

四角い夜空が広がるだけである。

狭い狭い夜空が、まるで鳥籠のようである。

「人間は愚かだ‥しかし変わる事ができる生物なんだよ」

『‥何が言いたいの?』

「お前は随分変わったよ」

『変わってない。昔のまんま。弱虫なまんまよ』

渋滞なのか車は少しも動かず、空にはいつの間にか粉雪が舞っていた。

「それはお前が認めたくないだけ、昔のままでいたいだけだろ」

窓硝子にうつる彼と目が交差する。


‥‥‥‥本当はわかってる。彼が何を言いたいのか。
馬鹿な僕でも、もう気付いてる。本当は認めたい。でもこれは僕の意地なのよ。
言えない。言えないよ。
(本当はアナタが好き)
今更素直になんて、なれないのよ。


女の心とは真逆に、渋滞はどんどんとなくなっていた。

この道を行けばすぐ駅だ。

『‥好きなんかじゃない』

そう、好きなんかじゃ足りない。愛してるでも足りない。

『もっともっと大切なの、悲しくなんてさせたくない』

僕がいなくなる、それを1番わかってるのはアナタでしょう?

『私の幸せはアナタが幸せな事よ』

「俺はお前とでしか幸せを築けない」

そう言う彼を見た。

無性に哀しくなって、嬉しかった。

『‥なんで、なんでそんなに優しいの?今までの人は私がわからないとフッたわ』

「俺はお前がわからないよ、だから知りたいんだ」

そう言うと男は女の頬に手を伸ばし、伝う涙をそっと拭った。

『やっぱり馬鹿ね‥‥けど、その馬鹿を愛おしいだなんて思った私が1番、馬鹿なのかしら?』

「お互い様ってやつだろ」

そう言って二人、笑いあった。

そびえ立つ駅を目の前に。

『それじゃぁ、帰るね』

「ああ‥他の野郎近づけんじゃねーぞ」

『それはアナタもでしょう?』

女がそう意地悪く笑うと、男も笑った。

「‥また、逢う日まで」

『ばいばい』

ばいばいって‥なんて哀しい言葉なの?

けれど、さようならよりも‥ありがとうの方が哀しいわ。

ごめんの方が哀しいわ。

そう思いながら乗り込んだ電車はありえないくらい人がいなくて、女は後ろの車両に乗った。

降っていた粉雪はパラパラと舞い、辺りを白く染めた。

『また‥逢える日まで‥‥さようなら』




「‥‥俺が行くまで死ぬなよ」

突然後ろから声がした。

『え‥‥‥‥うん。大丈夫よ」

死なない‥そう言いながら微笑むと窓硝子に額をこつんとぶつけた。

ひんやりと冷たい硝子はその距離を遠くさせた。

硝子の向こうには彼がいるのに手を伸ばしても、触れられないこの距離がどうしようもなくムカついた。

「待ってろよ」

『うん‥待ってる』

二人が言葉を交わすと電車は発車した。

遠ざかる愛おしい人に僕は微笑んだ。

微笑み返してくれた彼の頬には、涙が伝っていた。

僕は勘違いだと自分を騙した。

そうして、今日は終わった。




何を書きたかったかなんてわかりません(´・ω・)
けど僕は素直にはなれないなぁ.
これみたいに乙女らしくはなれません(・∀・)
愛がいまいちわからない16歳.
まぁいいじゃないですかぁ(´∀`●)


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